和束町茶業年表
昭和初期
昭和初期
年号(西暦) | 世界 | 日本 | 京都府内 | 和束 | 備考 |
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共同製茶奨励金交付 5カ所模範製茶組合に対して昨年11月に奨励金を交付 |
東和束村:東和束製茶組合に200圓 | ||||
京都府茶業研究所第2回茶業学術講習会(1月14日より6日間) 講習修得者(12名) |
東和束村:木崎嘉雄 早川宗治 |
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茶業講習会(茶業研究所主催の機械製茶法実施) | 講習生:中和束村製茶場技術員 辻光治、田中忠平 | ||||
東和束村において害虫防除組合創立(1月15日) | |||||
各地講習会 二番茶の講習会を挙行 4工場:東和束村共同製茶場で7/8より3日間 |
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共同製茶組合の調査 中和束村:模範協同組合として申請をした5組合に事業成績の報告を命じる 中和束村釜塚共同製茶組合 |
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東和束村中において、野呂式製茶機械を据え付け試運転 |
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雑誌「京都茶業」会費領収 湯船村:田中隆茂 |
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中和束村茶園品評会を同村茶園防除組合主催で開催 1等賞:辻 市治郎、畑 松造、森脇周一郎、港 順吉 2等賞:畑 喜三 他5名 |
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東和束茶業青年団役員選挙(3/24) 東和束村:中井彦次が当選 |
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東和束村大量品評会(6/5) 出品数16点、参考品56点 優等:早川安次郎 1等:谷庄次郎、中尾六衛門 2等:竹内松太郎、今西梅太郎、竹内治一 |
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宇治は茶所(機械製茶の発達は、その原料生葉生産の茶園肥料の問題を重大視し、品質主義に適合すべき機械の選択とその使用法を過ならないところに京都茶業の長所 | |||||
茶研記念日(茶研記念日 3月15日) 機械製において優良なる茶を製造し利益を収めたる経験を12名が報告する。 |
中和束村:畑松蔵 西和束村:西島栄造も報告 |
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茶業研究所第4回茶業講習会を開催(対象は、郡市町村農会技術員20名のうち、相楽郡東和束村 中屋重夫、竹内彌一が参加) | 東和束村:中屋重夫、竹内彌一 | ||||
茶研記念講演会の地方版を開催 | 3/15:茶研、3/16:中和束村小学校、3/17:田原小学校 | ||||
御大禮奉祝献上茶謹製 | 府内6カ所で茶の製造 御大禮奉祝献上品出願に対し採納許可の通知ありたるもの 煎茶 2斤 相楽郡東和束村農会 共同製茶工場において、茶業青年団が煎茶を謹製 |
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模範共同製茶場補助金を交付 |
昭和2年度の模範共同製茶場を選定し、補助金を交付 5カ所、中和束村釜塚共同製茶組合金150圓 |
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相楽郡茶業組合事務所新築(本年春より木津町と上狛町にて位置の争奪にあったが、木津町武徳殿構内に事務所新築し茶業組合に寄付することで決定) |
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昨年開催の相楽郡茶業組合主催の製茶競技会褒賞授与式が中和束小学校で挙行 | |||||
雑誌「京都茶業」で茶産地に販売組合を設けよとの記事。 (煎茶産地として、和束、笠取、田原を認知する記事) |
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雑誌「京都茶業」会費領収 中和束村:田中忠平 |
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昭和初期 | 機械製茶も手揉み製茶に匹敵する製品を生産するに至り、取引価格も次第に接近。 | ||||
昭和4年(1929) | 雑誌「京都茶業」において前茶業聯合会議所会頭 玉井源次郎が述べる。 「茶業研究所の設置を府に請願し、宇治町において建物、敷地を寄付し援助した。従って、研究機関は京都府で、奨励機関は各郡の組合で行う体制できる。 木津農学校に茶業科を置くことをその筋に建議し、校舎と茶園の寄付を相楽郡組合とともに行った。」 新会頭 渡邊辰三郎も述べる。 「山城茶は香気が生命であり、特に煎茶はそうである。機械製茶により製造されているが、悪い機械や機械の能力以上の処理をすることをいさめている。」 |
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京都府茶業組合聯合会議所議員 相楽郡から4名で、西和束村 森川利三郎 | 京都府茶業組合聯合会議員、西和束村 森川利三郎 | ||||
京都府茶園品評会授与式、1月16日聯合会議所新築事務所で開催。 | 一等賞 東和束村:奥田重太郎、中井儀作 中和束村:辻光治 二等賞 東和束村:早川安次郎 中和束村:大西重三、畑松蔵、森田平治 三等賞 湯船村:柚木大蔵 東和束村:中井多吉、奧福太郎、久保五三郎 中和束村:辻市治郎、但馬喜宗次、辻秀吉 |
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茶園品評会審査の成績について田邊所長が述べる。 「出品茶中優良なるものは、宇治村を最とし木津、宇治川沿岸相楽郡山間部に多い。しかし、古来より名園の誉れ高い小倉村の西部、宇治町の玉露園、相楽郡原山、綴喜郡大福谷、池尾など煎茶勝地において優賞に値するもの少なくその地方一帯の茶樹衰退の傾向著しきものあるのは遺憾。」 |
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茶園経営調査員任命 各郡1名に委嘱。玉露とてん茶、煎茶(機械製)、煎茶(鋏機械製) |
中和束村:畑松蔵(鋏機械製担当) | ||||
茶研記念日の催しにおいて、成績試料展示、懇談会、大杉博士の所感講演。熱心家の実験談に和束からも出演(全体11名、和束3名)) | 東和束村:早川安次郎 中和束村:和田宇一郎 西和束村:西島栄作 |
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御大典記念相楽郡製茶品評会並びに製茶機械実演会(12月2日に木津農学校において相楽郡茶業組合が製茶品評会開催。35点の出品で上優等者に褒賞授与。) | |||||
相楽郡茶業組合主催茶園栽培並びに新植に関する臨時講演会 10/3:西和束村、中和束村 10/4:東和束村 10/5:大河原村 |
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中和束村新植組合総会 「釜塚において茶業熱勃興し各自山林を開き、実行事項の協定する。」 |
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東和束村茶業青年団総会を開催。 3月9日東和束村役場で藤原団長挨拶。事業の協議。伊藤技手、石井技手の講演。 |
第六回東和束村製茶品評会の表彰状 | ||||
東和束村信用組合利用部新設(すでに製茶工場を建設し、製茶機械の設置中) | |||||
昭和5年(1930) | 昭和農業恐慌始まる。 | ||||
茶業組合聯合会会長が茶の品質確保のための製茶機械の統制を指示(※) 茶業組合連合会議所が製茶機械の統制に乗り出す。 製茶機械の沿革大要 「現今、茶業者に利用されつつある機械は、茶葉蒸機、同葉打機、粗揉機、揉捻機、乾燥機、茶葉玉解機、製茶篩分機、製茶摩擦機、製茶切断機、製茶箱詰機、製茶木茎分離機、同抹茶機、碾茶壓搾機、製茶焙機、製茶唐箕導入台数の実態の統計値」を掲載。 |
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第5回茶業研究所講習会に、相楽郡 東田儀雄、池田 忠、金辻三郎が出席。 | |||||
製茶大品量評會6月12~13日(聯合組合主催)(※) | 煎茶の部2等 東和束村:早川安治郎 |
(※)入賞の大部分は綴喜郡田原村、宇治田原村 | |||
新植茶園品評会の審査 相楽郡38点(全107点) |
茶園品評会の巡回は、9月23日より1週間かけて2班に分けて実施し、和束は湯船村には該当ない | ||||
相楽郡茶園臨地講演会(茶業研究所所長が、10月3日に午前に西和束村、午後に中和束村、10月4日に東和束村、5日に大河原村をまわる。) | |||||
中和束村をはじめとする相楽郡各村で、茶畑新植10町歩をそれぞれ蒔付けを了した。(※) | (※)実蒔きであったことがわかる。 |
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東和束村利用組合工場において、相楽郡製茶講習会 |
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雑誌「京都茶業」会費領収 湯船村:植村徳太郎 |
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昭和6年(1931) | 満州事変勃発する。 | ||||
大日本宇治茶貿易商会がてん茶海外輸出のため創立される。 | |||||
茶業組合聯合会議所が主体となって、製茶機械統制を断行。不良機械の一掃と多種多様な様式にわたる規格を統一し、京都府の製茶の特質に適合する機械を考案・普及することが目的。5カ年計画で実施予定。 | |||||
茶業研究所茶業講習会(7月1日より4日間。統制式各種機械の実施使用法を70名に講習し、20名が修了証得る。) | 馬場寅一 | ||||
統制機械使用者製茶品評会開催。 「昭和6年度に聯合会議所配給の統制機械による製造茶の審査を行い、成績優良のもに賞状授与。宇治郡7名、久世郡19名、綴喜郡22名、相楽郡31名(和束19名)」 |
成績優良者 坊米吉、渡辺源之助、柚木信太郎、森川利三郎、澤樹平吉、田村楠太郎、前田忠次郎、竹谷直三郎、森本周一郎、西島栄一、池田常吉、松田栄良、辻秀吉、前田順、前出新一、向井延治、井上茂一郎、姫野奈良吉、杉本由松 |
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製茶大量品評会を開催。 | 煎茶二等賞 東和束村:早川安治郎 |
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新植茶園品評会の開催結果 | 優等賞 中和束村 辻 市治郎 1等賞: 中和束村 田中儀一郎、畑 松造 2等賞 東和束村 森下巳之助 中和束村 畑 寅三郎、田中清三 3等賞 中和束村 畑 孝一郎 、岸田正治、湊 順吉、澤樹平吉 岡田繁次郎 |
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共同製茶奨励金が11組合に公布される | 西和束村共同製茶組合も公布を受ける。 | ||||
雑誌「京都茶業」で茶業研究所長田辺貢は書く「煎茶は田原郷、和束地方、笠取、宇治町、白川の出品多いが田原郷が秀逸」(※) |
(※)品評会での煎茶評価は、田原が一番であるとの見解。 | ||||
相楽郡茶業組合長、同蚕糸業組合長 岡本耕一の功績に報いる銅像建立される。加茂町観音寺境内に高さ6尺5寸の胸像。除幕式。(※) | (※)現在は、木津川市加茂町観音寺区内に、在座が残っている。第二次世界大戦中に、胸像を供出した。 | ||||
相楽郡製茶共同販売会開催。 相楽郡茶業組合では、各村の希望をいれて製茶期間中の五と十の日に共同販売斡旋を行った。 |
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相楽郡町村技術員会開催。 5月10日に上狛町及び相楽郡茶業組合で、町村農会技術員会茶業指導協会開催,製茶販売斡旋のため定期的に打ち合わせすることを決定。 |
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東和束村製茶大量品評会受賞者(6月4日に開催。) 優等賞:早川安次郎 1等賞:中尾六左衛門、北義次郎 2等賞:早川定吉、竹内和嘉造、木崎藤次郎 3等賞:今村定一、中井慶次、荒木正雄、奧二郎、奧清左衛門、岡田泰平、岩崎清三郎、岩崎斯一 |
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茶業に関する座談会開催。(相楽郡茶業組合主催) 製茶機械統制の徹底のため、2月26日~27日に湯船村、中和束村、東西和束村で研修会 |
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改植整理茶園検査日割(10月5日から13日まで、和束も検査) | |||||
硫安配給組合成立。 | 肥料配給改善協議会開く。 不況下肥料配給の良否が重要となったおりから、府農会では農林省、産業組合中央会よりも臨席し、府下農会長、産業組合関係者合同して肥料配給の改善を協議した。産業組合、養蚕組合、肥料商の4ルートを産業組合中心に整理し、良質肥料の統一低価配給が議ぜられた。なおこれと併行してして、府では新予算で緑肥作物栽培を積極的に奨励することとなった。 |
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京都府茶研創立記念資料展覧会 | 3月15日に中和束村に出張し、試料陳列、成績説明、講演、意見交換 | ||||
臨時組合会議開催。 28名の議員。相楽郡からは、大河原村、上狛町2名、木津町、湯船村、加茂町から出席。 茶産地24ヶ町村に各一名の技術員設置と販売経路拡張の助成金として5千円を要望するため知事宛に請願。 |
湯船村:宗正一 | ||||
茶業組合聯合会議所が、製茶機械の廃棄更新補助規程をつくって新機械の導入を進める。 | |||||
東和束村茶業座談会 4月3日東和束小学校で栽培、製茶の座談会。 |
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昭和7年度経費賦課徴収方法が提示される。 証票料、1枚につきい10銭を賦課等。聯合会議所の収入源。(※) |
(※)茶業組合聯合会議所は、茶の取引数量により賦課金を集めて、奨励事業や宣伝事業に充当した。現在も、同制度である。 | ||||
緑茶のカフェー進出 茶業研究所が発表。市内某所に特殊な喫茶店を開く。 |
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辻利右衛門の銅像建設 | |||||
昭和8年(1933) | 未曾有の豊作。 | 宇治茶値下がり甚だしい。 府の調査によると栽培反別1,404町4反、製茶量444,805貫で、既往10年一進一退で大差ないが、価格は不況の影響で逐次低下し、ピークの昭和元年に比し、玉露4割5分、煎茶4割9分、番茶5割6分、てん茶2割1分の低下を示している。近年他産地の大衆向け機械製茶の攻勢とともに茶業者の不況も深刻である。 |
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京都府が茶業座談会を開く。 知事が農林水産省技師、茶業中央会技師らを招き府正庁で府下関係者とともに、茶の海外特に満蒙、モロッコ輸出及び栽培、製造技術について研究座談会をもった。 |
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京都府茶業講習会開催。 茶研で1月23日から6日間。茶園肥料の配合も提示。 |
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第5回京都府製茶大量品評会成績(煎茶出品数67点。入賞26点。優等は田原村獲得。) | 一等一席 東和束村:坊治作 二等 湯船村:柚木重治、田村楠太郎 東和束村:早川安次郎、堀庄右衛門、中尾六左衛門 |
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斉藤知事、内務部長の茶業視察 | 5月24日に中和束村、東和束村視察 | ||||
統制機械製茶優良者表彰 | 湯船村:田村楠太郎、前田格三、柚木大蔵、射場芳太郎、奥田清太郎、 東和束村:東和束村産業組合、坊治作 中和束村:但馬米蔵、澤木徳平、田中儀一郎 西和束村:西川竹三郎、西田忠太郎 |
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久津川村統制製茶機購入頼母子講で、加入者20名で、7名が粗揉機購入(※) | (※)頼母子講(たのもしこう)は、地域などで、お金を出資し合って、合計金額を競り落とす制度で、一時的な資金をお互いに調達しあうために昔からあるシステム。 |
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茶業記念日に関する事業 茶祭、功労者表彰 (相楽郡茶業組合が上狛茶業会と合併し茶祭式典。郡内茶業功労者表彰(4名)) |
茶業功労者 東和束村:堀庄右衛門 |
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茶園間作緑肥栽培試験(自給肥料の奨励で、各産地で試験。茶研は根粒菌摂取など対応。28か所) | 試験実施の協力者 中和束村:澤樹徳平、岸田清一郎 東和束村:奧清左衛門、奧甚兵衛、今西梅太郎 西和束村:渡邊新次 |
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献茶品評会審査 石清水八幡宮において敬神思想と製茶品質の向上を目的に開催。 |
優等賞 東和束村:早川宗吉 |
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第9回京都府茶業研究所講習会(1月22日から6日間実施。) | 聴講者 中和束村:中島竹次郎 |
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茶業経営調査員打合会(10月18日に委嘱者の打合会(20名)) | 湯船村:田村楠太郎、宗松吉 東和束村:竹内治一 |
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製茶巡回指導(聯合会議所が配給した統制機を中心に一番茶期に職員を派遣する) | 指導した村 湯船村、東和束村、中和束村 |
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雑誌「京都茶業」会費領収者(1圓) 湯船村:中西順郎、柚木重治 東和束村:堀庄右衛門、坊治作、中尾六左衛門、奥満次郎、中尾重雄、今西梅太郎、奥清右衛門、東和束村産業組合 |
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茶業組合創立50周年記念京都府製茶品評会(6月24日聯合会議所で審査会開始。27日聯合会議所楼上で展示。参観者500名。煎茶の優等と一等は宇治田原村、田原村が独占。) | 二等 湯船村:宗貞一、田村楠太郎 東和束村:早川宗吉、東和束村産業組合、堀庄右衛門 三等 湯船村:田村信治、柚木重治、宗正一 |
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茶園の施肥法に関する研究(第2報)土壌の種類と肥料の分解との関係 | 茶研の吉江、伊藤田、中西が述べる。12か所のうち、和束では東和束村原山で試験。 | ||||
統制機械製茶審査会開催。 7月23日、昭和9年度配給の統制機による製茶につき、成績優良なるもの賞状公布。 |
湯船村:植村徳太郎、田村楠太郎、前田伊三郎、杉本嘉一郎、前田重太郎、大谷嘉六、前田格三、柚木重治 東和束村:谷寅次郎、竹内治一、奧清左衛門 |
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聯合会議所において、関係物故者の追悼(24名)(茶業組合創立50周年にあたる記念事業のひとつ) | 中和束村:西井行次郎、池田金之 | ||||
京都府が、新植並に整理茶園検査 各郡市茶園の巡回。和束も検査。相楽郡では、川西村、相楽村も。 |
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東和束村では、天満宮に献茶し、座談会をする。 | |||||
雑誌「京都茶業」会費領収 湯船村:宗正一、宗貞一、前田格三 東和束村:前出金吾 中和束村:澤樹徳平 |
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昭和10年(1935) | 全国製茶品評会褒賞授与式 | 二等賞 湯船村:宗貞一 東和束村:早川宗吉 三等賞 湯船村:柚木重治、田村信治 |
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鈴木府知事茶業視察 相楽郡では、東和束村産業組合製茶工場、上狛町山城製茶株式会社を訪問 |
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第6回京都府製茶大量品評会褒賞授与式 浅田美穂所長述べる。審査報告で、煎茶出品に努めるよう指導。 |
煎茶35点入賞のうち、和束4点。宇治田原と田原が圧倒的。 | ||||
京都大学教授大杉繁氏述べる。「茶樹栽培中に排水に依る窒素成分の損失について、ライシメータによる試験結果。」 | |||||
茶業研究所茶業講習会(2月28日より6日実施) | |||||
京都府茶業研究所創立10周年記念日(工場、研究室の開放、成績展示、座談会、全国茶品評会入賞茶の展示) | |||||
手揉製茶講習 相楽郡茶業組合主催で5月12日に東和束村産業組合製茶工場で開催。 |
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第11回東和束村製茶大量品評会(東和束村農会主催で、出品数30点。) 優等賞 堀庄右衛門 一等賞 中尾六左衛門、細井一夫 二等賞 奧清左衛門、早川宗夫、木崎藤治郎 三等賞 早川宗吉 他5名 |
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雑誌「京都茶業」」会費領収 東和束村:坊治作、奥満次郎 |
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府聯合会議員当選 3月の改選時期で、各郡市茶業組合での改選の状況。相楽郡6名のうち和束1名。 |
中和束村:澤樹徳平 | ||||
京都府指定配合肥料指導地設置(京都府購買販売利用組合聯合会では設置をすることとなり、以下の主産地茶業者に依頼する。) | 東和束村:辻儀作 | ||||
茶樹病害虫防除補助金交付規程 | 22組合に公布。東和束村防除組合、中和束村防除組合にも公布 | ||||
昭和10年代 | 機械の普及が急激に促進され、一部の高級品を除き、機械が手揉み製品を圧倒することになった。(※) | (※)機械統制の制度が奏功し、機械製造の茶の品質が安定してきた。しかし、依然として高級茶葉手揉に依った。 | |||
昭和11年(1936) | 各地製茶大量品評会の開催について 渡邊会頭述べる。寒害に関わらず予想以上の出品喜ばしい。郡部にあっては、南桑田郡千代川村を始め、東和束村、普賢寺村、田原村、都々城村、久世郡一円、宇治郡宇治村で開催もされ、千代川村,普賢寺村は初めての取り組みで成果を上げる。 |
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茶業座談会開催 2月21日午後7時より中和束村釜塚公会堂で開催。聯合会議所川井、茶研石川、相楽組合技手が臨席。 |
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知事茶業視察 5月22~23日に視察。木津農学校、東和束村共同製茶工場 |
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茶業研究会例会 8月26日に聯合会議所で、製茶の品質鑑定行う。西和束村石寺産、東和束村原山産、湯船村産を含め10点のうち5点を選び産地投票。 |
西和束村石寺産、東和束村原山産、湯船村産 | ||||
雑誌「京都茶業」会費領収 湯船村 田村楠太郎、植村勝太郎、前田格三、宗正一、宗貞一、中西順郎、柚木重治 東和束村 堀庄右衛門、前田忠太郎、中屋重雄、今西梅太郎、東和束産業組合、東和束小学校 中和束村:澤樹徳平 |
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製茶品位審査会出品点数 製茶品位審査会成績決定(合格者50名) |
西和束村1、中和束村7、東和束村7、湯船村11点出品 湯船村 前田茂三郎、田村楠太郎、大谷清吉、宗貞一、植村徳太郎、中西順郎、宗正一 東和束村 奥清左衛門、今西梅太郎 中和束村:岸田精一郎 |
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相楽郡茶園実態調査 | 調査により指導奨励の資になるようにしているが本年度は中和束村を11月20日~23日に調査。 | ||||
東和束村農会主催製茶大量品評会開催 5月28日に同村産業組合事務所で開催。出品数30点。)) 一等賞 今村武雄 二等賞 早川宗吉、早川屯、堀庄右衛門、早川定吉 三等賞 中尾六夫、細井源次郎、中井慶治、坊治作、木崎音次郎 |
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茶業経営調査員嘱託(20名を嘱託)昭和11年度の嘱託。20名。) | 湯船村:植村勝太郎 東和束村:今西梅太郎 中和束村:辻光治 |
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茶業経営調査員嘱託(20名を嘱託) | 湯船村:柚木重治 中和束村:畑松蔵 |
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十年度茶園新植並整理検査 | 検査員が各茶園を検査。西和束、中和束、東和束、湯船村該当。 | ||||
新植茶園調査(昭和11年度申請の新植茶園を10月29日~11月2日に検査。) | |||||
京都府は、肥料対策に積極的に乗り出す。 府は時局に鑑み、購入肥料の節約、肥培管理の徹底、自給肥料増産を強く呼びかけているが、特に自給肥料では緑肥栽培面積の増加、草刈りデー設定、堆肥一斉積み込み週間などの励行を要望した。 |
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摘採問題が提起される。 肥料施用と製茶機械は確立できて、摘採が課題。能率と雇用。 |
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製茶機械立合検査 | 2月12日中和束村小学校において郡市茶業技術員会を開催し、その後茶業家を巡回検査。 | ||||
茶業組合川井氏述べる。東和束村は産業組合を中心に幾多の改善を加え、殊に本場煎茶の名声発揮に努めている。製茶機械の使用法が改善された。 | |||||
製茶品評会 | 東和束村産業組合で同村農会主催。出品19点。 一等 堀庄右衛門、早川宗吉 二等賞 中井保三、坊治作、中井慶治 三等賞 谷虎次郎他3名 |
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昭和12年度製茶品位審査会合格者(綴喜郡、相楽郡の約70名) | 湯船村 宗吉松、奥田行三、大谷芳太郎、前田茂三郎、小西友右衛門、大谷清吉、小西勝正、柚木重治、田村楠太郎、奥田清太郎、中西順郎 東和束村 北村岩次郎、中井侃二、坂口弥一、奥清左衛門、細井源次郎、奥岩吉、坊治作 中和束村 澤樹徳平、岸田精一郎 |
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茶業研究会例会開催 11月24日相楽郡茶業組合にて開催し、産地茶10点を産地鑑定。うち2点は、中和束村釜塚産、湯船村産 |
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東和束村製茶品評会褒賞授与式(12月8日東和束小学校にて開催。) | |||||
雑誌「京都茶業」会費領収 湯船村 柚木重治、宗正一、前田格三、前田忠太郎、植村勝太郎、中西順郎、田村楠太郎東和束村 堀庄右衛門、中屋重雄、東和束産業組合、東和束小学校、今西梅太郎、坊治作、奧萬次郎 中和束村 辻光治、澤樹徳平 |
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機械製茶講習会(5月10日東和束村産業組合で同村農会主催。講習生は25名。) | |||||
機械製茶講習会開催。 5月22日中和束村農会主催で同村小学校高等科生徒を対象に、岸田精一郎氏製茶工場で実施 |
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茶業経営調査員決定(昭和13年度の調査員を20名決定(茶種と全機械、半機械)。玉露のみ手揉み、半機、全機がある。) | 湯船村:植村勝太郎 東和束村:今西梅太郎 中和束村:辻光治 |
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雑誌「京都茶業」会費領収 湯船村:宗吉松 東和束村:中尾六左衛門、奥清左衛門 |
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昭和13年(1938) | 硫安増産配給統制法公布。 | ||||
関西二府7県機械製茶協議会予選会(5月7日に茶業研究所で出場選手の予選選定。各郡茶業組合からは2名推薦(相楽郡 中西順郎、岸田吉治)され合計10名から4名選出される。) | 湯船村:中西順郎 中和束村:岸田吉治 |
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京都府茶園品評会成績(新植茶園の部は、船井郡、与佐郡、熊野郡、中郡、竹野郡に集中) | 成園の部一等賞 湯船村字藪田:田村楠太郎 湯船村字中切:中西順郎 成園の部二等賞 中和束村字釜塚小字鳶向:辻光治 中和束村字釜塚小字洗場:畑久造 成園の部三等賞 湯船村字仏岩:奥田行三 湯船村岩倉:植村徳太郎 湯船村字中山:宗正一 東和束村字門前:杉本平次郎 東和束村字門前小字鎌トグ:細井源次郎 東和束村字原山小字椿井谷:奥田重太郎 東和束村字門前小字寺垣内:奥岩吉 中和束村字南小字名荷:森田平次 中和束村字杣田小字口宝田:稲垣嘉一 中和束村字南小字名荷:西仲松治 中和束村字釜塚小字鳶向:澤樹徳平 |
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製茶品位審査会、茶園品評会褒賞授与式で茶業研究所吉江氏報告する。 「地方別に見れば、宇治、木津川の沿岸沖積地帯、宇治田原村、湯船村地方には、樹勢旺盛にして優良なる茶園の多数存在するを見たり、反之古来より名茶産地を以て知られたる宇治地方台地地帯、和束地方笠取地方の優秀なる茶園の少なかりしは誠に遺憾とする所なり。」 |
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摘採改善講習会開催。 事変下茶摘労力緩和と生産費低減のため、鹿児島県より講師を招き、両手積み講習会開催。20カ所で女子青年団、女子青年学校、高等小学校、生産家子女を対象 |
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木津農学校茶業講話会開催。 会議所では城南の男女成年学校職員に対して茶業知識を涵養するため1年間毎月講話会を開催する。 |
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雑誌「京都茶業」会費領収 湯船村:田村楠太郎、宗貞一、宗正一、前田格三東和束村:東和束村産業組合 |
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西和束村茶業座談会開催。 2月1日西和束村小学校で同村茶業小組合主催で開催。講師は茶研職員。 |
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東和束村茶業座談会開催。 2月7日東和束村小学校にて同村農会主催で開催。講師は茶研職員。 |
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東和束村講習会開催。 5月12日に東和束村産業組合製茶工場において、同村小学校児童に対して手揉製茶講習会を開催した。 |
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高等小学校生徒機械製茶講習会開催。 5月17日中和束村岸田精一郎製茶工場で、5月18日に西和束村渡邊秀二製茶工場において同村の高等小学校生徒に対する機械製茶講習会を開催。 |
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東和束村機械製茶協議会開催。 東和束村産業組合製茶工場において、同村青年団主催で開催。 |
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雑誌「京都茶業」会費領収 湯船村:前出忠太郎、植村勝太郎、中西順郎、柚木重治 東和束村:東和束村小学校、坊治作、堀庄右衛門 中和束村:澤樹徳平 |
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雑誌「京都茶業」会費領収 東和束村:奥清左衛門 |
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昭和14年(1939) | ニューヨーク博覧会に日本茶を積極的に宣伝。 日本茶輸出好調(5488万9000ポンド) |
米穀配給制開始。 重要農産物増産助成規則。 |
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機械製茶協議会成績(6月3日湯屋谷共同製茶工場で開催。入賞者決める。) | 湯船村 植村勝太郎、田村信治、柚木重治、前田新策 東和束村 北村重次郎 中和束村 岸田吉治 |
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関西二府七県茶業組合連合会機械製茶協議会(8月14日三重県茶業試験場で実施。) | 褒状 中和束村:岸田正治 三等賞 湯船村:中西順郎、植村勝太郎 |
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第3回京都府製茶品位審査会合格者氏名 | 湯船村 射場芳太郎、植村勝太郎、田村楠太郎、柚木長四郎、奥田行三、柚木重治、長西甚蔵、石川儀三郎、大谷芳太郎、小西勝正 東和束村 堀庄右衛門、中尾六左衛門、奥岩吉 中和束村 岸田精一郎 西和束村 西田忠太郎 |
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雑誌「京都茶業」で川井氏述べる。「東和束村では、流石に本場としての香気優秀のもの多く、味も概して良好であったが、摘採期を遅延し粗大となり品質を低下させたもの多く見られ、改善を要する。」 | |||||
茶業研究会。 11月22日に聯合会議所で京都茶業研究会の開催で製茶の鑑定行う。煎茶10点の内訳は、大住1、田原1、棚倉1、大河原1、笠取1宇治田原2、湯船1、西和束1。 |
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両手摘み講習会(5月12日~26日に各地を巡回) | |||||
茶摘協議会 | 茶摘競技会参加者 湯船村 藤田としえ、長西ますえ、石川とよの、植村武子、小西ふさえ 東和束村 奥とみへ、荒木よしの、荒木まさの、東しま、荒木たみの、杉本スエ、森川りく 中和束村 岡田ヤエ岡田ユカ、吉田しま、岡田やすえ、岡田りの、増田ヨネ、岡田まき 西和束村 伊吹たつえ |
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茶業講習会(1月24日東和束小学校で講演会開催。) | |||||
茶業講習会(1月30日中和束村西光寺で講演会。) | |||||
東和束村手揉講習会(同村高等小学校生徒に手揉製茶講習会を開催) | |||||
東和束村製茶品評会開催。 6月1日に産業組合で開催。20点出品あり。 一等 堀庄右衛門 二等 谷清三郎、中井慶治 三等 野沢久五郎 |
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青少年婦女子機械製茶講習会開催。 茶業組合聯合会議所が、各市郡茶業組合と共同して開催。好成績を得る、 |
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茶園病害虫防除組合幹部講習会(講習証書授与) | 和束 西田誠宏、二瀧嘉平治、大西亮三、射場林之助、中井敏雄、今西恵郎、荒木武好、北村重治郎、堀幸雄、奥新作、奥孝一、矢野公通、飯田新昭、山本忠一、中井茂夫、竹内英治 |
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雑誌「京都茶業」会費領収 東和束村 堀庄右衛門、坊治作、今西梅太郎 中和束村 澤樹徳平 湯船村 田村楠太郎、宗正一、植村勝太郎、前田茂三郎、中西順郎 東和束村 東和束村産業組合、中尾六左衛門 |
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昭和15年(1940) | 大政翼賛会発会式。 | ||||
機械製茶競技会受賞者(一等4名、二等6名、三等10名)(※) | 一等賞 湯船村:植村勝 二等賞 湯船村:田村信治 中和束村:岸田吉治 三等賞 湯船村:柚木重治、前田新作 東和束村:北村重次郎 |
(※)和束郷の入賞率が高く、機械製茶の先進地であったことがわかる。 | |||
茶摘競技会受賞者(1等10名、二等20名、三等48名) | 一等賞 東和束村:奥とみえ 二等賞 湯船村:藤田としえ 東和束村:荒木よしの 中和束村:岡田ヤエ 三等賞 湯船村:長西ますえ、石川とよの 東和束村:荒木まさの、東しま、荒木たみ 中和束村:岡田ユカ、吉田たみ、岡田やすえ |
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第4回製茶品位審査会合格者(1級10名、2級22名、3級35名) | 1級 湯船村:宗吉松 2級 湯船村:宗岩吉、田村楠太郎、射場芳太郎 3級 湯船村:大谷嘉六、前田茂三郎、柚木重治、植村勝太郎、飯田友蔵、大谷直次郎 東和束村:早川宗吉 西和束村:西田忠太郎 |
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農業資源開発機械設備計画(昭和15年に新設すべき設備を知事に申請。) | 中和束村:東寅夫、中島清平 | ||||
雑誌「京都茶業」会費領収 湯船村 宗貞一、中西順郎、前田忠太郎、宗正一 東和束村 東清左衛門、今西梅太郎、東和束産業組合 中和束村:澤樹徳平 |