1月の第一日曜日に行われています。正月三が日と重なる場合は、次の日曜日となります。
勧請縄(かんじょうなわ)は、白栖区に邪気が入ってこないように白栖区内の道路に掛けられる注連縄(しめなわ)で、和束でこの行事が行われているのは、ここ白栖区だけです。
かつては1月7日に勧請縄が掛けられていましたが、今では1月の第一日曜日に掛けられるようになりました。
毘沙門寺の境内に集まった役員の方は、白栖区の各組に持ち帰るネコヤナギの木の足元を三又に割き、ここにお札を挟みます。これは春、五穀豊穣と病害虫除けを祈願し、苗代の端に刺します。
ネコヤナギは一番に芽吹くから、縁起を担いで使われています。
勧請縄の作り方はまず、木と灯篭を縄で結び芯をつくります。
この間の長さは約10mあり、ちょうどこの勧請縄をかける道路の幅です。
藁の束を揃えて頭の部分をつくり、三等分にして藁を足しながら芯に巻きつけていきます。
大きな藁の束をねじり、少しずつ藁を足して芯に巻きながら進んでいきます。
40分程で勧請縄が仕上がります。
最後に大縄の中央に御幣(ごへい)が付けられます。
勧請縄を本堂に運び入れ,ネコヤナギに挟んだお札と共に、1時間かけての護摩供養が行われます。
(2014年1月撮影)
護摩供養の後、道路を挟んで勧請縄が掛けられます。
(2014年1月撮影)
この勧請縄は区内に不幸事があると外されます。
写真:特記のないものは2015年撮影、和束・茶源郷ガイドの会提供