4月の第一日曜日は和束町でも、春祭りを執り行う区が多く、五穀豊穣や家内安全等を祈願されます。杣田区もこの日が春祭りで、区全体で1千個もの饅頭がお供えされます。
杣田区の春祭りは、現在一寺二社が同日に執り行われますが、以前は稲荷神社(3月最後の午の日)、毘沙門天(4月3日)、八王子神社(4月8日)とそれぞれが決められた日に祭りが執り行われていたようです。
平成27年の春祭りの日はあいにくの雨で、晴れならば3カ所で行われるお祭りが区の集会所にて合同で行われました。役員の皆さんが見守られる中、一室の三方に祀られた祭壇の前に、神主さんと住職さんが交互にお参りされました。
八王子神社では65年ほど前まで、境内で子どもの奉納相撲が行なわれていたようです。
子どもが生まれた家から男の子は青、女の子は赤の旗が奉納されます。
1千個の紅白の饅頭が一同に集められ、雨ならではの光景が繰り広げられました。今ではお饅頭をお供えされますが、昔はお餅だったようです。各家庭では、今でも春祭りにちなみ餅つきをされるようです。
お祭り終了後紅白饅頭は、参拝者や子供たち、区内の各家庭に配られます。
写真:2015年撮影、和束・茶源郷ガイドの会提供